リストラ請負人シリーズの第2弾 「借金取りの王子:垣根 涼介」を読んだ
できる人間ほど会社を自ら辞めていこうとする。
そして出来ない人間ほどクビを怖がり、組織にしがみつこうとする。
リストラ請負人シリーズの第2弾でもある、
「借金取りの王子」を読んだ。
借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫)
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垣根 涼介
新潮社
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実際には存在しない?リストラ請負会社。
その会社でリストラされることとなる人間の行動を通して、
自分自身の行動もなんとなく見直すことができる。
この小説はそのような本だと思う。
あとがきで記載されていたが、前作と異なるのは、
「女性の仕事っぷり」
が裏テーマになって書かれている点だそうだ。
たしかに前作よりも女性の感情が強く意識されているように感じた。
このような話を読むと、
仕事とはなんだろうなぁ。
と考えてしまう。
あっさりと辞める人も入れば、 意地でもしがみつく人もいる・・・
本当に満足のいく人生かどうかは結局のところ本人じゃないと分からない。
たぶん他人が見た状況じゃない。
何が正解で何が不正解かはわからない。
ただ、一歩一歩手探りで前へ進んでいく。
でも出来ることはそれだけしかない。
そういうものかもしれないなぁ。
いったん走るのをやめると、
また走りだして元の速度までもどるのには、
その三倍の労力を必要とする。