企画を作るときの心構え 「企画力:田坂 広志」を読んだ。
プロフェッショナルは、何によって、人間や組織を動かすのか。
端的に申しましょう。『物語』を語ることによってです。
これから企業や市場や社会で、何が起こるのか。
そのとき、我々に、いかなる好機が訪れるのか。
では、その好機を前に、我々は何を為すべきか。
その結果、我々は、いかなる成果を得られるか。
その『物語』を魅力的に語ることによってです。
その『物語』を聞いたとき、多くの人々が、面白いと感じ、
想像力を掻き立てられ、様々な智恵が湧き、行動に駆り立てられる。
そして、その『物語』を聞いたとき、多くの人々の間に、深い『共感』が生まれてくる。
そうした『共感の物語』を語ることによって、
プロフェッショナルは、人間や組織を動かすのです。
ありがちな、企画を作る方法論とかの説明じゃなくて、
企画を作るときの心構えみたいなものが載っている本。
企画書を推理小説にたとえるのは、面白い。
企画とは立案するためではなくて、実現するためにあるもの。
「手術は成功したが患者は助からなかった」
では意味がない。
信念と情熱を担当者(=同士)に語るべし。