クライアントのためになることとは? 「選ばれるプロフェッショナル」を読んだ
クライアントは、プロフェッショナルが
「適切な質問をし」、「深いだけでなく幅広い知識を提供し」、
「分析のみならず大局観的な考え方を示し」、
「一方的に話すだけでなく、こちらの話にも耳を傾け」
てくれることを望んでいるのだ。
本書は、B TO Cの最終消費者に選ばれるプロフェッショナルではなく、
クライアント、つまりコンサルタントや広告マン、会計士など、
B TO Bでのやり取りをするプロフェッショナルについて
書かれている本だ。
英治出版
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真にクライアントのためになることをする
この実現のためになにができるのか?
ただこれを実現することだけがいいことなのだろうか?
クライアントをもつ立場になり時間がたち、
慣れてくると行動が怠慢になることがある。
さらに、
自身をプロだと感じると、自身が完全なる正だと勘違いし、
意見を一方的に押し付けるやりかたにかわることもある。
それでは決してプロとは言えない。
本書で強く書かれているプロとは、
7つの特質をもちクライアントとの関係にブレークスルーをもたらすプロ。
以下が、7つの特質。
・無心と自立
・判断力
・共感力
・統合力
・信念
・誠実さ
・ディープジェネラリスト
この中でも特に、
クライアントの声に耳を傾ける
ということがもっとも重要なことだと感じた。
優れたアドバイザーは、優れた聞き手でもある。
お互いがWin Winになってこそ、 プロジェクトの成功となる。
解決策を見つける手がかりを見つけてあげること
信頼=(誠実さ×能力)/リスク
それが本来の役割なのかもしれない。
そして学ぶ姿勢を常にもつこと。
明日死ぬかのように生き、
永遠に生きるかのように学問せよ
クライアントを持つ立場にある人は、
自身のやり方を改めて見直す本として、
必読かもしれない。
21世紀における優れたナレッジワーカーとは、単なる専門性を
超越し、クライアントと協働し、相手をよく知るように努力しながら、
クライアントに対して洞察を提供できる人たちである。