星新一展(in 世田谷文学館)に行ってきた
なにかアイデアのヒントになるかなーっと思い、
世田谷文学館でやっている、星 新一展に行ってきた。
星新一の描いた世界は、形はすこし違えど、
徐々に現実になろうとしていると思う。
たとえば、「無料の電話」は、
Googleの「アドセンス」でほぼ同じようなことが実現されている。
無料の電話のストーリーは、人々に無料で話せる電話が配られ、
その電話をつかうと、無料で話せるが、
相手の話す言葉や自分の話す言葉に連動した広告を随所で、
差し込まれる。というお話。
Googleのアドセンスは、
ブログなどで使われているキーワードに応じて関連した広告を表示し、
クリックで課金するというサービス。
形は違えどほぼ、同じことだよね。
これを何十年も前に創造した、星新一・・・、凄すぎる。
そして、展示会のほうは
GW中なので人多いかなーとおもったけど、
そこまででもなく、のんびりと見ることができた。
入ってすぐ、自分の中で一番好きな、
ショートショート「午後の恐竜」の下書きが展示してあった。
文字ちっちゃ・・・。
文字が小さすぎて、展示されている状態だと、
ほとんど文字は読めず・・・。
それ以外にも、妄想銀行などなど、
いろいろなショートショートの下書きが展示してあったけど、
小さすぎてほとんど読めなかった・・・。(たぶん3mmくらいの文字だろうな。)
ボッコちゃんのはちょっと大きめだったかな。(パンフレットの写真)
あとは、星新一の子供の頃の日記や、絵などが展示されていて、
彼の軌跡を鑑みることができた。
コースターの裏に、
手塚治やさいとうたかお など著名人からサインをコースターの裏に書いてもらい、
それを集めていたらしく、そんなアイテムも展示されていた。
そのなかで、
録音された、星新一のある講演が聞けるブースがあったんだけど、
その講演の中で星さんは、
異なるものを組み合わせてそこから発想を広げて、それをプロットしていく。
といったような事を言っていた。
それを聞いて、
「悲しむべきこと」を読むと、なるほど!と思った。
「悲しむべきこと」は、
「サンタクロース」 と 「強盗」 と 「裕福な紳士」
という相反するものが融合して作られていた。
これが星さんのアイデアの作り方のひとつなんだなーと関心した。
星新一展にいって、星さんに関するさまざまな展示品をみて、
改めて、星さんの凄さを感じるとともに、彼の作品を読み返したくなった。
クラークの3法則の中にこんなフレーズがある。
充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。
テクノロジーの進化により、星さんが描いた、
魔法みたいな話がどんどん現実になろうとしている。
だれでも科学という魔法が使えるようになる。
そんな時代に生きてるってことはとてもワクワクすることだ。
そのワクワクを大切にしていきたい。
そう思った。