あなたがジグならわたしはザグ 「ザグを探せ:マーティ・ニューマイヤー」を読んだ。
ブランドとは、商品、サービス、企業に対する消費者の直感だ。
「あなた」がどう言うかでなく、「みんな」がどう言うかで決まる。
まず、タイトルのザグとはなにか?
これはジグザグのザグのこと。
実務教育出版
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ジグザグの「ザグ」。ジグザグの線は「ジグ」という方向と、
その逆の「ザグ」という方向からなる。
著者は、競合他社が「ジグ」なら、あなたは「ザグ」へ進むべきと、
差別化戦略のキーワードとして使っている。
多くの人がジグで進むなら、
こちらはザグで行かなければいけない。
つまり、他とは違う道をいけと、
同じ道は、いわゆるレッドオーシャンであり、
競争は激しい。
それならば、ブルーオーシャンを探して、そこに集中しろと。
極端な違いが必要だと。
なんだかブルーオーシャン戦略の説明みたいになってしまったけど。
おすすめ書籍のなかでブルーオーシャン戦略の本があがっていたので、
その内容も踏まえているのだと思う。
みんなが「ジグ」なら、あなたは「ザグ」。
「違い」を生み出せ。
いや、極端な「違い」を。
では、違いを生み出すためには、なにをすればいいのか?
自身を見つめなおし、業界を知る
似たもの商品・横並びサービスに囲まれている消費者は、あふれかえる物の中から勝者をえり分けるための“何か”を探している。
競争を一歩リードするための「差別化」では、もはや第一面を飾れない。
商品やサービスが極度に氾濫する現代においては、差別化だけでは不十分だ。
必要なのは「過激な差別化」なのだ。
そして過激な差別化をする必要がある。
人と違うことをするのは、挑戦だし、難しい。
でも生き残るためにチャレンジする価値は大いにある。
売り込むのではなく引き込む
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「あなた」がどういうかではなく、「みんな」がどう言うかで決まる。
そしてそれがどうとられるかは、消費者が決める。
人々が片付けようとしているジョブ[解決すべき問題、改善したい状況]を探し出し、それを手助けすればよいのだ。
消費者のニーズをいかにキャッチアップできるか。
その重要性を改めて考えさせられる本だった。
「独自の強み(バリュー・プロポジション)」を描くうえでの鉄則は、
いわゆる「ベスト・プラクティス(最良事例)」を忘れる事だ。