新世界よりを読んだ。
ひとつの作品を気に入ると、
その作家のほかの作品も読みたくなる。
「悪の経典」に続き、
貴志祐介の作品、「新世界より」を読んだ。
こちらも上・下巻と長い作品。
最後まで読みきって思ったのは、
おもしろい!
ってこと。
途中、じゃっかん、読んでいてだれてきた部分もあったけど、
最後の結末までいくと、こう来たか~!って思った。
たぶん途中でやめてたら、
魔法が使えるようになった未来のファンタジーストーリー
という認識で終わっていただけかもしれない。
でもすべてを読みきり、結末を知ると、
本書の中に隠されていたメッセージが見えてきた気がした。
人々が利己主義にはしり、人種差別や格差が拡大した末路・・・。
人は、自分の中にある価値観で、
優れた人間、劣った人間をみつけ優劣をつける。
じゃあ、
その価値観に、絶対的な優劣をつけられる差ができたらどうなるのか?
・・・そこあるのは、醜い人間の結末でしかない。。。
そんなことを読んでいて思った。
とにかく、
読みきると面白さがわかる作品だと思う。