人は支え合って生きている 「天国までの百マイル:浅田次郎」を読んだ。
世の中に、初めから与えられている結果なんてないんだな。
仕事が忙しくなると、大切なことを忘れてしまうときがある。
すべてがうまくいっていると、
見えないものにフタをして、うまくいっている方向だけを見てしまうことがある。
主人公は、企業に失敗し、自己破産をした男。
すべてがボロボロだった。
そんなとき、悪化した母親の病気。
母親の病気を直すためには、
100マイル離れた、病院へ行き、手術を受けなければいけない。
県をまたぐため、救急車は使えない。
兄弟は手術をすることすらを拒んでいる。
主人公は、自らの運転で、
母親を運ぶことを決めた・・・。
主人公は、この旅の途中で、
自身がさまざまな人に支えられて
生きていたことに気がつく。
人は、一人では生きていけない。
様々な人に支えられて生きているし、
様々な人に支えられてきたからこそ、
今の自分がある。
そんなことに気づかせてくれる、
感動の1冊だった。