『釣りバカ日誌20 ファイナル』に見る人間性。
『釣りバカ日誌20 ファイナル』を公開日に早速見てきた。
釣りバカシリーズは、寅さんと一緒にやってるときから、
映画館で見てるから、見ている期間は、かなり長い。
もちろん映画館で見てないのは、レンタルで全シリーズチェック。
釣りバカ日誌のいいところは、
いつでも「明るく、楽しく」っといったハマちゃんの生き方にあるんだと思う。
今回の作品でも、
未曾有の不景気の中、
経済新聞ではなく、釣り新聞を読んでるなんて信じられない。
なんて課長が、ハマちゃんを問いつめるシーンがある。
それを聞いてハマちゃんは、
「そんなの、知りませーん。
どうせ俺らが不景気・不景気いったって、
なにも変わらないんです。
それなら、俺らだけでも笑顔で明るく楽しくやっていこうよ。」
なんて、のんきな説明をする。
そこが、きっといいところ。
(その後、ハマちゃんは200億の仕事をとってきたりする。)
悩んだってしょうがないことは、悩まないで、
明るく・楽しく。
そういうスタンスの人間像を垣間見ることができるから、
釣りバカシリーズは、多くの人に愛されるのだと思う。
さっき読み終えたニーチェ入門のなかに、
こんなフレーズがあった。
「現象に立ちどまって「あるのはただ事実のみ」と
主張する実証主義に反対して、わたしは言うであろう。
否、まさしく事実なるものはなく、あるのはただ解釈のみと。
わたしたちはいかなる事実「自体」を確かめることはできない。
おそらく、そのようなことを欲するのは背理である。
(ニーチェ – 権力への意志)
ものごとの、解釈をどうとるか。
そこが人間性が試されるところ。
たまには、
映画のハマちゃんのように、ものごとを
便宜的な解釈で捕らえ、
気楽に世の中を渡るのもいいのかもしれない。
そんなことをふと思った。
(あっ、ニーチェの部分の解釈は違うかも・・・。)
あぁぁ、
久々に釣りに行きたい・・・。